囲碁の話題 中韓天元対抗戦
私が棋譜並べでよくお手本としている陳耀燁さんが国際大会の中韓天元対抗戦で対局がありました。対局相手は崔哲瀚さんで、複雑な中盤戦を得意としていて、とても強い棋士です。陳耀燁さんの白番で布石の立ち上がりはいつものミニ中国流回避からの左下に小目にかかられたときに右下にかかり返すという、流行布石を採用されました。右下を決めたあとに黒が左上でサバキに行ったのですが、白が渡りに行ったときにコウを仕掛けたのは負担の大きさの割に、完全には生ききっていない形になったので、利益は少なかったように思えたので、4隅の布石が終わってひと段落したところで白が良いように思えました。その後、中央で大きいコウが発生して、この攻防は難しすぎてよくわからないところが多いのですが、左辺からのそばコウなどをうまく利用して、白がコウを解消しました。この時点ではもうはっきり白良くなっていると思いました。その後も黒はコウを仕掛けて、局面を難しくしていこうとしていたのですが、白がうまくシノギながら得をしてどんどん形を決めていって争うところがなくなって黒の投了になりました。私の棋力はまだまだなので間違ってるかもしれませんが、白の完勝譜だと思います。次の対局は12日のようで楽しみです。次の対局も陳耀燁さんの立場で読み筋を考えると思いますが、3戦みたいとも思うので、崔哲瀚さんにがんばってもらいたいです。
棋譜 棋聖道場リンク http://weiqi.sports.tom.com/qipu/201208/15tydk1-cyyczh.sgf
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